社会福祉法人 南高愛隣会 コロニー雲仙
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福祉のトップセミナーin雲仙2006  
 
 
 
 
実践報告1 愛する人と暮らす  
   
【福之さん】 みなさん、おはようございます。加藤福之です。
 
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【福之さん】
 私たちは、平成6年の9月に結婚しました。
結婚して、もう13年目になります。今は、県営住宅に親子3人で暮らしています。
 
私の今の仕事は、福祉工場コロニーエンタープライズの中の、味彩花(あじさい)という給食部で係長をしていて、主に宅配の仕事をしています。今の仕事についてからもう19年になりますが、今の仕事に落ち着くまでは色々な仕事を転々としてきて、どの仕事をしてもあまり長続きしませんでした。
 
 
施設からの支援を受けるのがイヤで、途中で飛び出して、3年間ほど福岡の方で暮らしていたこともあります。自分で言うのもおかしいんですが、行き当たりばったりの人生を送ってきました。  
 
【ヤス子さん】
 加藤ヤス子といいます。職場は、主人と同じ福祉工場の製麺部の係長をしています。
 
素麺やうどん、ラーメンなどの麺類を製造している会社で、私の主な仕事は、できあがった素麺の中から不良品を選別する仕事です。
私も施設を卒業したあと、いくつかの仕事を転々として、今の職場に落ち着きました。
 
主人と知り合ったのも、今の職場ででした。就職して3年くらいしてから、付き合い始めました。私が福之さんのことをいいなと思い、お付き合いを申し込みました。
でも、その時は、まさか結婚するとは思ってもいませんでした。
そのあと、同じ仲間の人たちが結婚したのをきっかけにして、付き合い始めて1年くらいたってから、自分たちも結婚ということを具体的に考え始めました。
 
 
【福之さん】
 結婚する時いちばん大変だったのが、結婚した後、暮らす家を探すことでした。
それまでは別々のグループホームで暮らしていましたが、結婚した後、今までのホームで生活する訳にもいきません。民間のアパートは家賃が高くて借りれそうにもないし、公営住宅を何度も申し込みましたが抽選ではずれてばかりでした。
いよいよ結婚式もせまってきて、引っ越す家もなく、どうしようと思っていた時に、今住んでいる県営住宅の抽選に当たりました。その時は本当にうれしくて、涙が出ました。
 
結婚することはすばらしいことなんですが、これほど大変なことだとは思いませんでした。
それに、自分たちだけでできることではなく、周りのたくさんの人たちの応援がないとできないことだと、つくづく思いました。
 
 
【ヤス子さん】
 結婚したことで、私たちの生活は大きく変わりました。
それまで暮らしていたグループホームの生活と比べると、いつでも好きな人と一緒にいれるのは楽しいし、いろんな悩みやつらい事も、二人で相談することもできます。
それと、グループホームでの生活に比べて、一歩前に出たような気持ちで、近所や地域の人たちと付き合うことができるようになりました。当たり前のようなことだけど、それがとても嬉しかったです。
 
私たちは、結婚した最初のころは、子供はいらないと思っていました。それは、障害のある子供が生まれるのではないかという心配と、それから私が股関節脱臼という障害を持っていて、子供を生めるのだろうか?生んで育てられるのだろうか?という不安があったからです。  
けれど主人が、どうしても自分たちの子供が欲しいという気持ちと、もし障害がある子供が生まれたとしても、二人で助け合って育てていけばいいし、これからの将来のことを考えると、子供がいた方が仕事の励みにもなるし、これまでとちがった生活ができるのではないかと思いました。周りのいろいろな人にも相談をしましたが、最終的には二人で相談して、子供を作ることを決心しました。
その決心をした時、不安が全然ない訳ではありませんでした。だけど、今までお世話になった世話人さんや、他の支援者の人たちからも応援をするからと、励ましてもらったので決心できました。
 
 
【福之さん】
 子供を作ることは決めましたが、その後なかなか子供ができませんでした。
そのため、何度も二人で産婦人科に検査に行ったり、産婦人科から紹介されて大学病院へも行きました。
そして不妊の治療を受けることにしました。不妊治療を受けても妊娠する可能性は分からないと言われましたが、その治療にかけてみることにしました。
そしてやっとのことで妊娠できました。
どうも妊娠したようだと思った時、まだはっきり分からないので、周りの人には内緒で、こっそり二人だけで産婦人科に行って検査をしてもらいました。
 
検査をした結果、プラスの反応が出たのですが、流産の可能性もあるので、はっきりするまではまだ周りの人には内緒にしておくよう、産婦人科の先生にアドバイスされました。
でも私は妊娠できたのが、うれしくてたまりませんでした。もう黙っておれなくて周りの人に子供ができたことを言いふらしてしまいました。そしたら支援してもらっている世話人さんからも怒られるし、産婦人科の先生からも怒られるし、散々でした。
それほど、自分の子供ができたことがうれしくてたまりませんでした。
 
 
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