社会福祉法人 南高愛隣会 コロニー雲仙
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福祉のトップセミナーin雲仙2006  
 
 
 
 
実践報告2 今求められる就労支援とは  
   
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(阿部専務)
 私はコロニー雲仙から出向いたしまして、現在の職務についております。
二十数年前に初めて施設で暮らす皆さんに出会いました。そしてそのときから既に皆さんの願いは、普通の場所で、愛する人と暮らしたい、そしてお弁当を持って会社で働きたいというものでした。今回の自立支援法については様々な見方があるとは思いますが、私は「このご本人さん達の希望を実現させよう」という方向性を大変うれしく思っております。
 
1.長崎能力開発センターにおける職業能力開発訓練の実際
 それでは法人も違い、根拠法も違う長崎能力開発センターではありますが、福祉的な角度で見ると、定員40名の知的障害のある方を1学年20名、2学年20名として受け入れ、訓練期間を2年間に限定して全員を一般就労に向けてトレーニングを行っていますので、20年間の試行錯誤の中で形づくられた“トレーニングのあり方”について報告をさせてい頂きます。
 
 
一般就労し、そして継続して働くための能力開発訓練は、「職業訓練と生活訓練が必要である。」そして「その二つが車の両輪のように機能することが大切である。」ということは、コロニー雲仙の実践の中で既に開設当初には学んでおりましたので、当初より全寮制を取り入れ職業訓練と生活訓練を一体的にとらえてトレーニングを行っております。  
目指すは一般企業への就労で、修了生357名の訓練修了時の就職率は、一般企業が91% 福祉工場が6%、合計しますと97%。
昨年11月現在の修了生337名の定職率は、転職せずに継続就労している人が50%、転職して就労している人が31%、計273人、81%の人が現在も仕事に就いております。
 
さて、これより職業訓練のカリキュラムに入っていきますが、職業訓練は2年間で5つの訓練に分かれております。
 導入訓練、基本訓練、応用訓練(1学年)、応用訓練(2学年)、実習訓練ということです。
 
 
まず導入訓練は入校後おおむね2ヶ月間に行います。職業前訓練の時期であり個人の能力の把握をしたり、基本動作訓練で姿勢や挨拶や返事などを育てたり、基礎体力を育てます。
 しかし、一方では仲間や職員との信頼関係を作ったり、ホームシックを乗り越える大切な時期でもあるのです。
 
基礎訓練、応用訓練は導入訓練が終わってから2学年の職場実習が始まる前までの訓練期間の大半を担う重要な訓練です。
 内容は、麺製造課と畜産課による各科訓練と体育訓練・職業学習の共通訓練があります。
 体育訓練の筋力トレーニングというのは訓練が終了後の夕食前の時間に行いますし、サークル活動は夜に行います。
 職業学習は主に土曜日の午後を活用しております。ですから各科の訓練が当センターの職業訓練の中心になるのです。
 
 
その各科訓練の中で教える基本項目としましては、職業意識、職業基礎習慣、職業技能ということが挙げられます。
 職業意識につきましては、2年間同じ割合で継続して育てていきますが、基礎習慣は主に前半で集中して、そして技能は後半で集中して育てていくことになります。
 
では実際の麺製造課の職業訓練の中で、今年の4月に入校しました1年生と、昨年の4月に入校し、もうすぐ職場実習に出て行こうとしている2年生、これを動画で比較してみましたのでぜひご覧ください。
                (動画再生)
 いかがでしたでしょうか。
 最初の「自動巻き」では技術の差がかなり顕著でしたし、2番目の「手延べ作業」では意識の差が現れていたように思います。最後の「カケバ機」は非常に僅差ではありましたけれどもやはり2学年のスピードが勝っていたようでした。
 
職業訓練の基本姿勢としましては、第一に企業と同様の環境の中で訓練を行うということです。つまり「おはようございます」から「おつかれさまでした」まで職員の意識も含めて企業と同じ環境を作りその中で育てるのが一番わかりやすい方法なのです。ですから麺製造課では1日400kgの素麺を作りながら訓練を行っております。
 2番目が「企業で働く方が楽」この言葉が出て初めてトレーニングの役割を果たす。
このくらい覚悟しないと定着に向けての訓練はできません。トレーニングに就く職員は日々の中で色々な楽しみを共有するのではなく、就職という共通の夢がかなったときに喜びを分かち合うことを目標に取り組むのです。
 そして3点目は成長を信じて就職への執念を持つということです。
 
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