社会福祉法人 南高愛隣会 コロニー雲仙
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福祉のトップセミナーin雲仙2009  
 
 
 
 
地域の社会資源を活用しての就労支援  
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皆様、おはようございます。「わーくかんまち」の横田でございます。
本日は、この会場に就労移行支援事業所の方や、これから就労移行支援事業を、始めたいと思われている施設関係者の方々もいらっしゃるのではないでしょうか?
私自身、当法人の入所授産施設でありました「雲仙愛隣牧場」に23年間勤務し、その中で毎年数名の利用者の方を一般就労という形で、施設から送り出してきましたが、「障害者自立支援法」へ変わり、町の中での就労移行支援事業を担当することになりました。
それまでの入所施設と大きく違った環境の中でいろんなことを感じ、また、新しい取り組みへも挑戦したことなどを報告させて頂き、地域の中で行う就労移行支援について、皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
 
1.就労移行支援事業の現状

ご存知のように「障害者自立支援法」の中では、「就労支援」が大きな柱の1つとなっております。
特別支援学校卒業生の半数以上の人が福祉施設入所となられていますが、就労を理由とする施設からの退所者は、わずか数パーセントに止まっているということから「就労支援」がポイントとなっています。
しかし現状では、就労移行支援事業所からの、一般就労への移行率は、施設数割合で見ますと、全体平均が14.4%にとどまっております。
もう少し詳しく説明しますと、一般就労への移行率が50%以上の事業所 が11.9%あるのに対し、全く一般就労できていない事業所が35.7%、また10%未満の事業所が28.6%、となっており合わせますと64.3%の事業所において、移行率が低い状況です。
この原因は明らかではありませんが、
  • 利用対象者の方は、一般就労を目指せる方だったのか
  • また、一般就労を目指す上で、訓練カリキュラムは事業所ごとに確立しているのか
といった点などが気になります。
 
2.わーくかんまちについて

次に、「わーくかんまち」における就労移行支援について、この4項目の順に説明を致します。
 

「わーくかんまち」は2006年10月からスタートしまして、自立訓練事業(生活訓練)事業定員10名、就労移行支援事業定員10名の多機能事業所です。
諫早市内中心部にありまして、駅やバス停も近いということから、利用者の方が通所しやすい便利な場所にあります。また、職業安定所まで、歩いて3分ということも利点の一つです。
これまでの3年間で就労移行支援事業から修了された割合を見ますと。
 ・一般就労された方が 64%、
 ・A型事業所へ移行された方が 21%、
 ・B型事業所へ移行された方が 14%、
となっており、平均利用期間が14.4か月となっています。
 

当事業所では、自立訓練事業と、就労移行支援事業が一貫したトレーニングシステムとなっております。
自立訓練事業では、社会生活習慣や基礎体力など、働く上での基礎の部分を、しっかり身につける期間となり、その後、就労移行支援事業で一般就労を目指した実践的訓練を行うという事になります。
また、一般就労を目指す上で、系統立てて指導していくことが、訓練効果を高めることになりますので、導入訓練期から移行訓練期までの6つの訓練期に分かれており、利用者の成長度に応じたステップアップ方式が、トレーニングの大きな特徴といえます。
 

「わーくかんまち」の特徴は
 1. 入口と出口は、個々のニーズにより異なるという点と。
 2. 社会資源を使った、実践的なトレーニングが中心となっている点
です。
 

この図は2009年4月~9月までの6か月間に「わーくかんまち」から一般就労された方を表しています。
 
Yさんは、2008年の8月から利用され、8か月間訓練を受けられ、今年4月にスーパーに就職されました。
Mさんは、2007年7月から24か月間の訓練を受けられ、今年7月に食品販売会社へ就職されました。
Kさんは、12か月間の訓練を受けられ、今年7月に就職。
Nさんは、17か月間の訓練を受けられ、今年8月に就職されました。
 
このように、一人ひとりの利用開始日も、トレーニングの内容や訓練期間、就職のタイミングも違うという事です。
利用契約の時に、利用者の方から、「2年間訓練を受けるんですか?」と尋ねられることがありますが、「利用期間が最長2年間というだけで、訓練期間は一人ひとり違うんですよ」と答えております。
 

図左側に利用スタートの導入訓練期から、就職までの移行訓練期の流れがありますが、施設内の作業から段々と一般事業所での実践訓練の場へ移って行きます。
更にグループ活動中心のプログラムから、個別化したプログラムへと進んで行く点も特徴になっています。
 

ここで「社会資源を使ったトレーニング」と「施設完結型トレーニング」の違いについて説明します。
右側の「施設完結型トレーニング」では1施設が自前で設置する訓練科目数には、ある程度限られてきます。
そこで訓練を受ける利用者を見ますと、施設が設置した訓練科目に合っている人もいれば、そうでない方もいると思います。
また、同じAさん個人でも基礎訓練期では、訓練科目と合うけど、次の訓練期では合わなくなってしまったといった事も起こります。
要するに、一人ひとりの適性が違うということと、成長度によって訓練メニューが変わってくるということです。
一方左側の社会資源を使ったトレーニングでは、地域の中には豊富な社会資源がありますので、個々の適性や成長段階にあった訓練期メニューを組み合わせることで、訓練効果を高める事ができるのです。
 
 
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