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再訓練のしくみと必要性  
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1.ワークトレーニングセンターあいりんの概要
“再訓練のしくみと必要性”について報告いたします。
 

まず再訓練を担当している「ワークトレーニングセンターあいりん(通称:あいりん)」について説明いたします。
この写真の右側に写っておりますのが、「あいりん」の管理棟で、1978年にこの入所授産施設「雲仙愛隣牧場」から、コロニー雲仙はスタートいたしました。場所は雲仙市瑞穂町桑田地区の国道から4キロほど上ったところにあります。私にとりましても“福祉の原点”にあたる大変思い入れ深い施設です。
 

「ワークトレーニングセンターあいりん」は、旧入所授産施設から2007年4月に多機能型の障がい福祉サービス事業所へ移行しました。
最初は4事業の多機能型でスタートしましたが、現在は事業の目的を明確にするためにも訓練を目的とする 「あいりん」と、就労継続支援つまり就労の場である「ハローフレンズ」とに分かれて運営しております。
 

先程の報告にありました様に、入所施設は、居住の場所としては、決して優れているとは言えません。しかし、有期限のトレーニング機関としては、有効な点もありました。
それは、一定期間家族と離れて生活をしながら就労と生活の一体的なトレーニングが受けられるという点です。
この機能を継承するために「あいりん」の就労トレーニングと「GHCHさつき」の生活トレーニングを組み合わせたシステムが出来上がったのです。
 

トレーニングの基本は段階的に手の届く目標をクリアしていく中で、自信と意欲を育てていくという事です。
特に知的障がいのある人のトレーニングには就職まで、地域移行までの道筋をわかりやすく示してあげる事が大切です。
 
そのため、「あいりん」では、「わーく・みずほ」(自立訓練(生活訓練))から「わーく・うんぜん」(就労移行支援)そして就職へ、「GHCHさつき」では「ケア職員付きホーム」から「世話人通い型ホーム」から「町の中での暮らしへ」という段階を整えました。
ただどうしても国道から4キロ登った丘の上の拠点では「身近な地域で社会資源を活用して」という今日の訓練の流れに支障がありました。しかし、長年の課題であった再訓練には、この丘の上の刺激の少ない環境がぴったりとマッチしたのです。
現在「わーく・みずほ」の中の特科を中心に行っております。
 
2.再訓練の必要性

再訓練とは「社会のルールを侵してしまった人たちに対してのセーフティネットとなる再挑戦・再出発支援」のことです。
なぜ今再訓練の充実が課題になるのかというと、再訓練のニーズが急に増えたわけではありません。再訓練の考え方は以前からあり実施もしていました。
前回、2006年度からの厚生労働科学研究の中で、コロニー雲仙の入所施設やグループホーム利用者の11.8%の人たちは、何らかの反社会的問題行動を起こしたという調査結果も得られました。
しかし、専門に担当する部署や専用の訓練指針がありませんでした。そのため部署内・地域内で対応し、活動を一時停止して除草作業等を行い、反省を促すことが精一杯の状況で、長年の課題として残されておりました。
後程、詳しく述べますが、地域移行を願い進めていくが故に「社会のルール」を侵した人たちへの対応を適切にしなければなりません。またこの再訓練が障がいのある人を刑務所に送らないセーフティネットとして必要にもなっているのです。
 

問題が発生したら、特別指導判定委員会の開催、アセスメントを実施、個別支援計画の作成と進みます。まずは、反省期訓練を行い、その後昼間の訓練は「基本訓練」と「特別訓練」、生活訓練を行います。規程の期間が終了したら、特別指導終了検証委員会を開催し、再訓練の終了、社会復帰となるのです。
 

特別指導判定委員会とは、再訓練の入口の委員会で、再訓練の必要性、実施期間について判定を行います。また「あいりん」に対しては、再訓練のポイントを助言します。
特別指導終了検証委員会とは、出口の委員会で、再訓練の終了及び指導内容を検証します。また本人とも面接し社会復帰に向けての助言を行います。
このような委員会を設置した理由として、再訓練の様に本人が願う豊かさや幸せとあえて逆向きの支援を行わなければならないため、色々な角度から充分な検討が必要になること。また、有効な再訓練を行うためには、各分野からの専門的な知識や技術が必要になるからです。
 
 
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