社会福祉法人 南高愛隣会 コロニー雲仙
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福祉のトップセミナーin雲仙2009  
 
 
 
 
再訓練のしくみと必要性  
   
3.再訓練の実績

続いて再訓練の実績を報告致します。
2007年4月~2009年9月における再訓練者数は31名。内2回利用した人は2人。そのうち、特別指導判定委員会が設置された2008年8月以降に判定を受けて再訓練を利用した人は13名です。
 

再訓練の理由は第1位が窃盗、第2位が異性問題です。
窃盗と言っても収集癖のために新聞の広告を盗んだり文房具を集めたり、現金もほとんどはジュース代、お菓子代という程度です。しかし、エスカレートしていく傾向があり、最初はホーム内の問題であった事が、職場や地域へと発展していきます。
異性問題はやはり男性に多く、情報過多の社会の中で、生理的欲求をうまくコントロール出来ないようです。
暴力は、2人暮らしの中でパートナーへ向くもの、支援者である世話人へ向くものもあり、自分より弱い立場の人に対して、抑制がきかない行動がみられております。
 

再訓練の期間は、短い人で2か月以内。最長で2年以内です。性別は男性が多く、年齢は20代、30代、40代が中心で、平均年齢は34歳です。
 


 

再訓練を受けた人は知的障がいの程度でいうと軽度・中度が中心になります。ただし、B1、A2の占める割合が半数を超えていますので、社会のルールや悪い事の程度がよく理解できなくて反社会的行動を起こしてしまっているという事も考えられます。
これを障害程度区分でみますと、まだまだ「社会適応能力」が区分に反映されているとは言いがたい状況があります。そのため、反社会的行動並びにそれに対する支援の必要性を出身の市町村に報告し、区分の見直しを行い、社会復帰して地域に戻った後も、より手厚い支援が得られる様に再訓練期間中に環境も整えていきます。
 

再訓練前の生活の場は、人数だけを見ますと、グループホーム・ケアホームがとても多く思われますが、全利用者に対する比率でみると、グループホーム・ケアホームと通勤寮、職業訓練校では大差はありません。
 

再訓練前の日中活動の場は人数的には一般就労が多い状況です。
 

家庭環境を調べて驚いてしまったのですが、問題性がないのはわずか6.4%で、93.6%の家庭環境に問題性がありました。中でも過保護傾向の家庭が一番多い状況で、障がいがあるが故に不憫でかわいそうという気持ちが優先して、どうしても厳しくできない。いつの間にか本人の言い訳がほとんど通る親子関係になっていたという状況です。次が保護者が不在またはそれに近い状況、そして放任傾向となります。
ここから言える事は、反社会的な問題を起こしてしまうのは、その人が悪いあるいは障がいがあるからではなく、取り巻く環境が大きく影響をしているということです。
 

施設入所歴を調べてみますと、平均年齢34歳という中で、31人中14人、約半数弱の人は20年以上も家族と離れて生活している状況でした。
 
 
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