社会福祉法人 南高愛隣会 コロニー雲仙
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福祉のトップセミナーin雲仙2009  
 
 
 
 
再訓練のしくみと必要性  
   
4.再訓練の基本的な考え方

再訓練は「わーく・みずほ」(自立訓練(生活訓練))と「GHCHさつき」と利用契約を結び、福祉サービス事業として実施するのが原則です。
「導入・アセスメント期」」→「反省期訓練」→「再訓練の中核となる再出発にむけての訓練」と進んでいき、訓練終了後は職場復帰・地域での生活に完全復帰する場合と、再就職・再出発に向けての段階に進む場合があります。
 

導入・アセスメント期」は問題行動発生から、判定委員会、個別支援プログラム作成までの期間です。問題行動が起こったらすぐに、再訓練を担当する「あいりん」へ移動することが前提です。再訓練の要請はある日突然一本の電話から始まるのが原則です。その日のうちから、「GHCHさつき」に移動していきます。
問題行動の詳細についての徹底調査を行い、どのような問題があったのかを本人の問題・環境の面から丁寧に調べていきます。その中から再訓練のポイントを推測し、個別支援のための会議を開催していきます。その時のポイントとしては、再訓練になった行為の他にも問題性がないのかということを、充分に検証して問題行動の全内容を明らかにすることが大切です。また、保護者・関係者へ充分に説明し、再訓練への同意を得ることを欠かしてはいけません。
 

「反省期訓練」からいよいよ再訓練が始まります。
まずは、迷惑をかけた人への謝罪、弁償を行います。簡単に許してもらえず、改めて迷惑をかけてしまった事を学ぶ人も多いです。
しかし、性の問題の場合は謝罪にも行けない状況が多く、深刻なのですが、残念ながら表には表れてこない深刻さを理解することが難しい状況です。
また、何が悪かったのか? なぜ悪かったのか? どうしたらよかったのか? と問題行動を充分に理解できる様な指導をしていきます。
反省期間は当然、楽しみの制限があります。その人にとって一番好きな事、楽しい事、幸せに思う事は何だろうかと探し、あえてそれにストップ、ブレーキをかけます。ルールを侵したら好きな事、楽しい事が出来なくなるという経験を通じて、幸せや豊かさを得ようと思ったら自らも社会の一員として、ルールを守ることが大切であることを教えていきます。
 

「反省期」が終わると再出発に向けての訓練が始まります。
基本訓練は「逞しい心、精神力は、逞しい身体に宿る」という基本的な考えで、大空の下で、大きな声を出して、まずは元気よく挨拶をして体力トレーニングを行っていきます。
再訓練がスタートした当時は、この基本訓練が再訓練の中心でした。しかし、罪を犯した障がいのある人に関して様々な研究に関わる中で、障がいのある子供達の少年院や医療少年院の実態を知り、「矯正教育への取り組み」を学びました。そのような中で、個人に応じて効果的と思える特別訓練をプラスして取り込める様に、再訓練のあり方も少し幅が出てきました。
内容としては、外部特に警察署との連携による犯罪についての学習、保健士による性教育、美術・書道の情操教育、SST(主に「相談する」という生活技法の習得)、仲間からの相談・助言というメニューです。
 

基本訓練の様子です。この基本訓練は、再訓練利用者だけに限らず、働く上での基礎トレーニングが必要な人も一緒に行っております。
 

これは、特別訓練の様子になります。個人の問題に応じて選択メニューで行います。
 

本人への訓練に加えて大切なのが、環境への働きかけです。
まず、問題の出にくい環境とは、どういう地域なのか? 職場なのか? を探っていきます。
次に問題性を補う支援の在り方として、支援する職員はどういう人がいいか? 24時間支援が必要か? 通い型でいいか? と考え、余暇の過ごし方、家族との関わり方についても考えていきます。
そして、人が生きていく中で、最も大切なのは“心のよりどころ”や“大切な人”の存在でしょう。その人にとって一体誰だろうと考え、すぐに思い浮かぶ人は、その人との関係を支援していきますが、即答出来ない人の場合は、再訓練期間中に探し関係づくりの糸口を支援していきます。
 
 
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