
Aさんは30代の男性、中度の知的障がいです。一般就労していましたが窃盗があり自主退職しました。成育歴としては親子関係に恵まれず、幼少期に。判定委員会の助言としては、①全てにおいて“我慢する力”の育成、②信頼している人との絆づくり、③余暇時間の有効活動、④希望を持てる様にプログラム内容の提示、⑤ペア生活への意欲を大切にする、⑥医療的側面からの相談という指摘がありました。本人のニーズとしては再就職として愛する人とのペア生活を実現したいということでした。
本人の訓練としては、日中は特科で基本訓練(挨拶・基本動作・作業)で精神力を養い、2か月目からは購買部を利用しての菓子・ジュースの嗜好品の購入を取り入れる中で、我慢する力を養いました。
日中の訓練は特科における基本訓練(挨拶・基本動作・作業)を中心とし、2か月目からは購買部を利用しての(菓子・ジュースの嗜好品の購入)を取り入れる中で、我慢する力を養いました。特技を伸ばす面では陸上サークルへ再加入し、週に1回は地域のグラウンドで活動しております。また、精神科受診も取り入れ、医学的なアドバイスをいただきました。
環境への働きかけは、信頼できる人との関係づくり・友達づくり、ペア生活を希望している女性との関係が続くための支援と、再就労に向けての検討会議を実施しました。
先日、特別指導終了検証委員会が開催され、まもなく再訓練は終了します。私は、Aさんが唯一「友人」に名を挙げた仲間が面会に来て話をする中で、Aさんが涙を流してくれたということだけでも、再訓練の意義を感じた次第です。この気持ち、この関係をこれからもつないでいってほしいと思います。