
もう一つは「職員や利用者との信頼関係の構築」です。ホームに来た当初は、慣れないこと、矯正施設を出たばかりということもあり、職員に対してびくびくしている様子が伺えました。職員が近くを通ると背筋を伸ばしたり、居室でゆっくりしている時も、ノックをしてのぞくと急いで正座をしたりと、心が休まる場所ではまかったようでした。しかし、徐々に本人の緊張も解け、お互いが肩の力を抜いて接することができるようになってきました。
本人との関係性を深めるために、ノートを交換し、何か困ったことや分からないこと、口では言いにくいことがあれば、何でも書いてもらうようにしました。
初めは「反省している」「もう刑務所には戻りたくない」等の反省の言葉が多かったのですが、ホームでの生活を続け、多くの職員や利用者と関わっていく中で、自分の希望等を書いてくることが多くなってきました。
また、週に1回程度担当の女性職員が一緒に入浴するなどの関わりをもつ中で、生活においての希望や今後の不安、仕事の希望や不満等を話すことができるようになり、職員との信頼関係が構築されていきました。
その本人の希望もあり、他グループホームの同年代の女性利用者との交流がはじまりました。