
私たちは「罪名」に目を奪われてしまいがちです。しかし、これまで見てきた様に、本人へ福祉が届かず、様々な負の連鎖の中で犯罪に手を染めざるを得なかった人がほとんどでした。
それゆえに、犯罪ではなく本人に着目をし、「しあわせづくり」を行う事が、福祉の支援を行うにあたって必要なことではないかと考えます。そして取り上げた2事例からも明らかなように、それこそが一番の再犯の防止につながるのではなないでしょうか。
その際、地域生活定着支援センターや保護観察所を巻き込んだ、ネットワークを構築することが重要になります。このようなネットワークを構築していくことが、やがて「二度と罪を繰り返さない」ことを地域全体で支えることにつながっていくものと確信しています。
そして、何度も繰り返すようですが、罪を犯した障がい者の一人一人は「ふつう」の方達です。
本人さんが一番求めているのも「特別」な支援ではなく、普通の福祉サービスと、一緒に歩んでくれる理解者であると思います。他の利用者と隔ててしまうのではなく、最初に取り上げたAさんの様に、矯正施設から直接地域の中で受け入れることが、一番理想的な方法ではないのでしょうか?