7月9日、厚生労働省記者クラブにおいて、無実の罪で囚われている村木厚子さんの解放を求め、堂本暁子さん・住田裕子さん・田島良昭の3名で60分間の記者会見を行ないました。これを機会に村木厚子さんの支援の輪を更に広げていきたいと考えます。

記者会見の内容は、次のとおりです。

無実の罪で囚われている村木厚子さんの解放を求めます!

村木厚子さんは、去る6月14日に初めて事情聴取され、容疑を否認したにもかかわらず、即日逮捕されました。
 村木厚子さんは、逮捕前から起訴された今日まで、一貫して自らの関与を否定し、無実を主張しています。ところが、7月4日、虚偽の公文書を作成し、行使したという罪で起訴されました。昔から村木さんを知る私たちには、村木さんが今回の事件に関わっているとは到底、思えません。

村木厚子さんは、障害者福祉、障害者雇用、男女共同参画など、担当したすべての分野で真摯に取り組んできました。その仕事ぶりは、相手が障害のある方であろうと、第一線の現場の方であろうと、政治家であろうと、誰であっても同じように相手の話をよく聴き、自分の意見もきちんと述べるという、筋の通った姿勢を貫いてこられました。意見の異なる人とも膝を交えてじっくり話し合う粘り強い人でもあります。
政治家から頼まれたからといって、また上司から対応を指示されたからといって、不正な手段に手を染めたり、それを部下に指示したりするような安易なことをする人では決してありません。

一部の新聞では、障害者自立支援法を国会で成立させるために無理をしたのではないかと報じられました。しかし、障害者自立支援法の議論が始まったのは平成16年10月からです。法案が国会に提出されたのは、さらに数ヶ月後の平成17年2月のことです。事件があったとされる平成16年6月頃には、法案の影も形もなく、そのようなもののために不正な手段を用いるわけがありません。

報道でこの事件を知った皆様の中には、「どんな立派な仕事をする人であっても罪を犯すことはある」と思った方もおられると思います。
しかし、今回の事件は、動機においても、手段においても、いかなる点においても、「村木さんが関与することなどありえない」のです。

それは、つきあいの長さや関わった分野に違いはあっても等しく村木厚子さんの人柄に触れてきた私たちの揺るぎない気持ちです。

私たちは、今後の裁判において、村木厚子さんの無実が証明されると確信しています。
そして無実が証明されるまで、村木厚子さんとともに闘う覚悟です。

今、村木厚子さんは無実の罪で囚われています。
まず、村木厚子さんという、障害のある方や女性のために職業人生を献げてきた人に相応しい扱いを私たちは求めます。

一.村木厚子さんの保釈を速やかに認めること
一.今回の事件の真実を明らかにすること
平成21年 7月 9日
赤 松   良 子     田 島   良 昭
浅 野   史 郎     堂 本   暁 子
上 田   健 作     成 毛    眞
住 田   裕 子     樋 口   恵 子
会見に出られなかったおふたりからのメッセージ
闘病中の慶應義塾大学総合政策学部教授(前宮城県知事)浅野史郎さんから
不祥事から、最も遠いところにいる村木厚子さんが、荒唐無稽とも思える容疑をかけられて、孤立無援の戦いを強いられています。
この戦いは、決して、孤立無援ではない、村木さんを信じる多くの人たちが一緒に戦っているということを、忘れないでください。
私も、厄介な病気と戦っているところですが、多くの支援の人たちの励ましの声に勇気をいただいています。
そんな私からも、村木さんに、「あきらめるな、正義は必ず勝つ」ということをお伝えしたいと思います。
浅野史郎さんは、成人T細胞白血病のため入院中です。抗ガン剤治療のため、発熱、息切れ、そして、感染症を避けるため、7月7日から1週間ほど無菌室ですごすことを余儀なくされました。このメッセージは、その前日、届きました。
高知の先輩・後輩を代表して、高知大学人文学部教授・上田健作さんから
旧姓西村さんとは、4年間机を並べてともに勉強した仲間です。
昨年、再会し、日本の福祉の行く末や非営利活動の将来についての彼女の熱い思いを伺い、また、励まされたところでした。
彼女の人柄を知る一人として、どう考えても、今回の事件は腑に落ちない気持ちで一杯です。
もし、囚われの身の彼女に、励ましの声を伝える道があるならば、「信じている。信念を曲げるな。応援しています。」と伝えたいと願っています。
上田健作さんは、村木厚子さんの高知大学時代の同級生。厚子さんの若いころからの気性を知っている土佐高校、高知大学の多くの先輩・後輩から、「動機もないのに随分乱暴な逮捕」「努力してきた一人の人生が、権力の犠牲にされ、隅に追いやられるようなことがあってはならないと思います」など数々のメッセージが寄せられています。