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面会記

本日、厚子さんに会ってきました。
本当にいつもと変わらない雰囲気で、笑顔で迎えて下さいました。
滋賀県の渡邊光春さんと、愛知の戸枝陽基さんと私の三人でした。

戸枝さんは、フジテレビの朝の番組「特ダネ」のディレクターから取材の電話があったらしく、
その際に、「このたびの事に、村木さんが関わっていることは全く考えられないし、
障害者のことに愛情を注いで取り組まれてきた人だ…!」と伝えたところ、
そのディレクターが、「どなたに取材しても、みなさんから悪い話を聞いたことがない。」
と言われたことを、厚子さんに伝えしていました。

私は、これまでメッセージをお預かりしていました人達のことをお伝えしました。
その中のお一人、吉武民樹さんから伝えて欲しいと言われたメッセージは、
「村木さんに、こんなご迷惑をおかけして、本当に申し訳なく思っている。
このことが報道され始めた時から、絶対に、そんなことはないと、
村木さんに限って本当にそういうことはないと、ずっと信じてきました。
大変でしょうけれども、頑張って下さい・・・・・・・」でした。
鈴かで優しい言葉の向こうに強い憤りを感じてしまいました。
また、先日、中村秀一さんとお会いしたときに、
このことをテーマにしたシンポジウムをしようと、二人で話し合ったことなどもお伝えしました。
そして、障害者の人達がパリで展覧会を行うことになったともご報告すると、
「あの取り組みは、素晴らしいと思うから、本当に頑張って下さい」と。
渡邊さんは、ただただ言葉を無くし、いつもは雄弁な渡邊さんも、
何かの制度・・・僕にはよく分からない・・・がうまく行き始めたことを報告したあとは、
「頑張って下さい。」と、繰り返し言っていました。

厚子さんを元気づけることができたらと思って出かけたのですが、
なんだかこちらが元気を頂くような、不思議な雰囲気でした。
本が読めるし、麦ご飯もおいしいし…、皆さんによろしく伝えて下さいね…と。
就職して、こんなにゆっくりと過ごす時間もなかったし…と。
本当に素晴らしい人だと、あらためて思いました。
そして、こういう権力の行使に、あらためて強い怒りを覚えました。
当たり前のことですが、無実をあらためて確信した次第です。
大阪拘置所は、何故かキャンプ場の臭いがしました。
ここでの生活が、いったいどのくらい続くのだろうと想像するだけで、嗚咽したいような気分になりました。
すごい蝉の鳴き声の中を、面会室にたどり着き、10分というあっという間の厚子さんとの面会時間も終わり、
厚子さんはしっかりとした表情で、私たちににこやかに手を振って、また見えないところに行ってしまいました。
早く無実を明らかにしたいものです。

北岡賢剛