令和4年度 文化芸術による子供育成推進事業
実施報告
1. 事業概要
文化芸術による子供育成推進事業(ユニバーサル公演事業)は、小学校・中学校・特別支援学校等において一流の文化芸術団体による公演やワークショップを行うことにより、文化の担い手となる子供たちの発想力やコミュニケーション能力の育成を図り、将来の芸術家の育成や国民の芸術鑑賞能力の向上につなげることを目的としています。ユニバーサル公演を設置することで、更に多くの子供たちが文化芸術に親しみ、文化芸術を通して表現の多様性を認識し、障がいへの理解を深める鑑賞・体験機会を提供することを目的とします。
2. 事業内容
企画名: ~生きた音を感じる~瑞宝太鼓学校公演
後援団体名: 瑞宝太鼓(就労継続支援A型)
実施期間: 令和4年11月7日~令和5年2月10日
実施校: 13校(うち、特別支援学校等6校)
実施都道府県: 7県(長崎、福岡、大分、広島、滋賀、和歌山、富山)
実施回数: ワークショップ16回・本公演17回
3. 公演、ワークショップについて
優れた舞台芸術の鑑賞と体験機会を提供するという、本事業の目的のもと瑞宝太鼓の演奏鑑賞およびワークショップを実施いたしました。
ワークショップでは、子供たちと課題曲を練習し、公演の中で瑞宝太鼓と一緒にステージで演奏を行いました。
演奏鑑賞のほか、全出演者がマイクを持ち、太鼓を始めたきっかけ、自分の障がい特性、入団歴など、これまでの体験等を自らの言葉で伝えました。
音に敏感な生徒がいる学校では、小さな音からスタートする締太鼓の曲「鼓心路」(ココロ)へ演目順を変更して、徐々に耳を慣らしていくという、配慮を行いました。
手拍子で行うリズムの掛け合い「音マネ」の実践では、会場の皆様に大きな手拍子で反応していただきました。
太鼓体験「客上げ」では、希望者を募り、舞台上で笛のメロディーに合わせて自由に太鼓を打っていただきました。多くの子供達に体験してほしいという実施校の要望には、体験時間を増やす対応をしました。
楽器紹介を行い、使用楽器の種類やそれぞれの音についても説明をし、和楽器についての学びの場を提供しました。
ワークショップも公演も生徒の集中力が途切れることなく、最初から最後まで参加していただくことができました。
実施会場(体育館)には、布垂れ幕(舞台背景装飾品)、証明・音響機材を持ち込み、舞台演出を行いました。公演中、照明機材に興味をもち、機材の方(ステージの後方)を振り返る生徒もいました。
今回のユニバーサル事業の実施で得た多くの学びを今後に生かし、事業継続を目指して充実を図りたいと考えます。